オルセー美術館は写実主義~印象派が好きな私が大好きな美術館の1つです。この記事ではオルセー美術館への行き方回り方などの基本情報をまとめました。
アクセス、チケット、所要時間など
アクセス
オルセー美術館へ行く方法はいくつかあるため、どこから行くかによって取るべきルートが異なります。
☑ 12番線の駅Solférinoから行く
まず12番線の駅Solférinoまでメトロで行って、そこから10分ほど歩く方法があります。
例えばナポレオンが持ち帰ったというオベリスクがあるコンコルド広場の駅、Concordeで12番線のメトロに乗るとSolférinoまで一本で行くことができます。
☑ RERのC線、Gare Musée d'Orsay駅
この駅を出るとすぐオルセー美術館なので歩く距離が一番短くてすみます。
ノートルダム大聖堂やシテ島の近くの駅、Saint-Michel Notre-Dameから行く場合はC線がピッタリです。
☑ ルーヴル美術館やチュイルリー庭園から歩く
オルセー美術館はルーヴル美術館から徒歩で約15分のところにあります。
Rue de Rivoli(リヴォリ通り)と反対方向にあるセーヌ川を渡ったところにある美術館がオルセー美術館です。景色がとても綺麗なので天気が良ければ散歩がてら歩くのもおススメです。
上の写真はセーヌ川に架かる橋から撮った写真なのですが、左側に見える建物がオルセー美術館で、大きな時計が特徴的なのですぐに分かります。
☑ アプリで調べる
パリへ旅行の際にマストと言っても過言ではないのがRATPというパリの交通公共機関のアプリです。日本人観光客が多いためか日本語も対応しており、とても便利です。
そのときにいる場所から調べれば柔軟な対応ができるので、前もってルートを決めておくよりも気楽かもしれません。
また、プランが決まっていても日本にいる間に交通公共機関の接続を調べておけば安心です。
ちなみにバスは停車駅がただアナウンスされるだけのことも多く、フランス語が分からない人にとっては少しハードルが高いかもしれません……。(わたしはフランスでバスに乗るときはいつも停車駅を数えたり、google mapで現在地を確認したりしながら乗っています……)
チケット
大人:12ユーロ
EUに住んでいる25歳以下:無料
25歳以下でEU外在住:割引あり(パスポートの提示が必要)
ルーヴル美術館などと同じように毎月第1日曜日は入館無料です。
また、公式サイトでチケットを購入して印刷して持って行くと並ぶ時間が短縮できます。
所要時間
しっかり見たければ何時間でも滞在できると思いますが、早足でとりあえず全部の絵を見て周るだけなら2時間半あれば足りるでしょう。(年齢によっても違ってくると思います)
一枚一枚じっくり見たければ少なくとも5時間は欲しいところです。
効率の良いまわり方
入ったところにフロアマップが置かれています。通常日本語も用意されています。
有名な作品がどこにあるのか写真付きで表示されているので、有名な絵だけとりあえず見たい場合は地図を見ながら回りましょう。
3時間くらい時間があって、なおかつ休憩しない場合は地図の順路に沿って周りましょう。
*ルーヴル美術館ほど大きくないので油断しがちですが、オルセー美術館もかなり大きな建物なのと、作品を見るために結構歩くので全部見ると多少疲れます。
体力に自信がない方は休憩時間も考慮に入れるか、疲れないように回りましょう。
荷物、食事、写真撮影
リュックやスーツケースはクロークに預けます。
中にレストランとカフェもあります。時計がおしゃれ。
私が5年くらい前に行ったときは写真は撮ってはいけませんでしたが、前回行ったときに写真が撮りたかったのでクロークで写真撮ってもいいか一応聞いてみたら普通に大丈夫だと言われました!
スマホの普及と共に取り締まるのが難しくなったからでしょうか。
一生懸命写真を撮らなくても、公式サイトに絵はすべて掲載されてるのですが……思い出ですよね。
館内にある絵のまとめ
願わくば美術館でこのページを見て欲しいと思いながら絵画をまとめたので、良かったら下のページも見てもらえたら嬉しいです。
背景を知れば絵画鑑賞がもっと楽しくなるはず……!
コレクションがすごく充実しているので各階に分けてまとめました。
オルセー美術館の中で作品が展示されているのは0,3,5階で他の階に展示はありません。描かれた年代順に絵が0階→5階→3階と展示されていて、順路もこの順番になっています。
0階にはアングルやミレーといった写実主義、ロマン主義の画家の絵画が中心に展示されています。
5階はルノワール、モネ、セザンヌをはじめとする印象派最盛期の作品の数々が飾られています。
そして2階にはゴッホをはじめとする後期印象派の作品があります。
美術界の主流が写実主義から印象派になるころのドラマが、オルセー美術館にはあります。画家たちの人生が飾られている場所でもあります。
怖ろしいオーラをまとうゴッホの絵、農作業の一コマを切り取っている絵なのになぜか神聖な雰囲気のあるミレーの絵、笑い声が聞こえて木漏れ日が差しているような錯覚がするルノワールの絵……。
今の時代大抵の絵はネットで見ることができるし、わざわざ美術館に行かなくても、と思うこともあるのですが、オルセー美術館に行くたびにそんな考えはなくなります。
オルセー美術館の歴史
建物の雰囲気からなんとなく分かるかもしれませんが、かつてこの建物は駅として使われていました。パリの万博に合わせて1900年に建てられ、当時一番近代的な駅だったのですが、鉄道の進化に追い越されてしまい使われなくなってしまいます。
その後お取壊しの危機などを乗り越えて、1986年フランソワ・ミッテラン大統領の時代に美術館として開館しました。
博物館のユニークな特徴は、1848年から1914年という非常に短い、しかし非常に豊かであった時期の芸術作品を一箇所に集めているところでしょう。絵画、彫刻、建築、装飾芸術、写真などが部屋中に展示されています。(Google Arts&Cultureより)
オルセー美術館内の窓から遠くに見えるモンマルトルとサクレクール寺院。
おまけ:パリ郊外の景色。
印象派の絵画にはパリの郊外を描いたものも多いので、印象派の巨匠たちもこの空を見ていたのかなぁ……などと考えながらパリの空を眺めると感慨深かったり。