――セレンディピティを求めて
私は読書が好きなのですが、ここ数年は本を読んでは要約したりメモを集めるのがもっぱらほぼ唯一の趣味になっています。(自分は情報の収集と整理が好きなんだなと改めて思う)
普通の本を読んでいて面白いなと思った知識はGoogleのスプレッドシートにまとめてAnki(暗記カードアプリ・ソフト)に入れて定期的に思い出すようにしていたり、心理学の本であればGoogleドキュメントに要約して必要だと思った時に見返すのですが、
小説で印象に残った一節や共感した文章を書きだしたドキュメントは見返すこともなく、ちょっともったいないなと思っていました。
最初はAnkiに入れようかとも思ったのですが、特に覚える必要があるわけでもないものをAnkiに入れるのはちょっとAnkiの使い道としては違う気がして、単にランダムにメモを表示するアプリはないのかと探しました。
探していて見つけたのがRandomNote Webという、Evernoteのノートをランダムに表示してくれるウェブアプリでした。開発元、Forte Labsのサイトに書かれていたことを以下にざっと意訳(拙訳)しました。
近年、人々は生活からランダム性を排除しようとしており、Todoリストを作ったり、ファイルを整理したり、カレンダーを利用して物事をより予測可能で確かなものにしようとしています。
しかしそれにより失われているものがあります。それはセレンディピティです。
革新的なアイディアはいつも、予想しなかった型破りな組み合わせから生まれるものです。アイディアを整理し過ぎると、そのような組み合わせは生まれなくなってしまいます。
RandomNoteは存在すら忘れてしまっているノートをあなたが思い出すのを助けます。一日3つのノートを見返すと、1年で1000個以上のノートを見返すことになります。
つまり、あなたが保存する価値があると思った知識の一部を再利用したり思い出したりする1000回の機会が与えられるということです。
創造性が予想もしていなかったつながりや組み合わせを見つけることだとすれば、RandomNoteはテクノロジーを使って創造性を高めます。
セレンディピティがあなたの元にやってくるのを待つ必要はありません。
私はとにかく乗せられやすい単純人間なのでこれに動かされて、小説のメモだけでなく大して重要とも思えない思い付きなどもメモしていこうと思いました。
Evernoteの存在自体は知っていたものの、使ったことが無かったので初めてアカウントを作りました。
ノートの題名に本のタイトルを書いて、本文に本からの文章の引用を書いてノートを作っていきます。
RandomNote Webを開き、Evernoteでログインすると保存したノートがランダムに表示されます。
以上、メモをランダムに表示する方法でした。ブログに書けそうなこともメモにして定期的に思い出すようにしたらブログももうちょっと高頻度で書けるようになるでしょうか……
(後、これって京大式カード(B6サイズのカードに情報を書いてパラパラ見返したり、広げて並べてみたりして使う)のデジタル版ですよね。
まとめ買いしがちなため余ってる単語カードで京大式カードを作ればいいのかもしれませんが、小説だと文章が結構長かったりするので一々手書きするのは手間だなと思い……。後、紙のカードって案外かさばるんですよね。でも正直できるならアナログでやりたいです)
おまけ:探しているうちに見つけた他のアプリなど。使っていないので使用感などは分かりません。
1、ランダム表示アプリ
Evershaker
こちらはEvernoteのノートをランダムに表示してくれるアプリ。しかしAppleのみ、しかも現在Apple storeでも配信停止しているそうです。
アイデアメモ iX (Android / iOS)
これは保存したメモランダムで表示、または2つか3つを組み合わせてシャッフル表示することで新しいアイディアを生み出すためのアプリのようです。
私はなるべくPCで情報を整理してPCとスマホ両方で見返せるような仕組みが欲しかったのですが、インポート機能などはないようなので見送りました。アイディアを生み出すという観点からはとても良さそうです。
2、Evernoteを暗記カードにできるアプリ
二つともタイトルが質問、本文が答えになるようです。
Everword (iOS)
日本製
NeuraCache (Android / iOS)
英語のみのようですが、KindleやOneNote、Twitterなどとも連携できるようなので、使いこなせたら便利そうです。