大聖堂の前の広場
ベルニーニによって設計された大聖堂の前の広場には140体もの聖人像が並んでいます。ベルニーニ自身が、この広場を「信者を迎えるために、あたかも母が両腕を差し出しているかのように見せるコロネード(柱廊)を備えていなくてはならない」と評しているように、サン・ピエトロの広場は、広場としての境界は明瞭であるが、コロネードによって外部に対しても開かれている格好になっており、信者をゆるやかに抱擁するものになっている。(Wikipedia)
これは広場にあるオベリスクの周りにあるプレートなのですが、ダン・ブラウンの著作『ダ・ヴィンチ・コード』に出てきます。『ダ・ヴィンチ・コード』ファンの方はぜひ見てみてください。
聖ペテロ像
聖ペテロの像。手に持っているのは天国の扉を開く鍵だそうです。とても大きいです。サン・ピエトロ大聖堂内部
中では日本語のオーディオガイドを借りることができました。詳しい説明が聞けるのでおすすめです。ミケランジェロのピエタ像
ピエタとは聖母マリアが息子イエスの遺体を抱いているシーンのことをさします。数多くあるピエタを描いた芸術作品の中でもとくに有名なのが、このサン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロのピエタです。
このシーンは他のアーティストによっても度々表現されており、ヴァチカン美術館の方にもいくつか絵画が展示されていました。
ペテロ像
中にもあるペテロの像。信者たちが触れるため足がピカピカになっていました。大天蓋(バルダッキーノ)
こちらもジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作。柱の彫刻が特徴的です。祭壇の少し手前に配置してあり、聖ペテロの遺体の真上にあるそうです。大きな大聖堂内の中でも一際大きく、クーポラから差し込む光に照らされて神々しい雰囲気でした。
主祭壇
荘厳な主祭壇。祈りを捧げている方が大勢いました。大聖堂内部の絵画
聖書に出てくる物語の一場面を描いた絵もいくつかありました。これはペテロに嘘をついた夫婦が天罰で亡くなる場面を描いた絵。豪華な天井
大聖堂の中の装飾どれもが豪華で、天井も例外ではありません。丸い天窓から差し込む光が綺麗で教会内のおごそかな雰囲気にマッチしていました。サン・ピエトロ大聖堂まとめと服装に関する注意点
ダン・ブラウン著『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台なので、行く前に映画を観るか、本を読んでから行くとよりワクワクできます。もちろん予習なしで歴史に興味が無くても、大聖堂すべてが芸術なので見ているだけで楽しめます。
大聖堂のあちこちにある様々な彫刻は見ているだけで興味が尽きません。
また他ではあまり見かけることのない、クリスチャンの信者の方々がひざまずいて祈る様子は、「宗教」や「信仰」といった普段考えることのないテーマについて考えるきっかけにもなりました。
服装の注意
サン・ピエトロ大聖堂だけではなくパンテオンなどでもそうですが、膝や肩が見える格好だと入らせてもらえないことがあります。夏に行く際は注意しましょう。腰にスカーフを巻いたり、ショールを羽織れば入れます。
男性であっても露出が多いと入れないので、男性も上から着るものなどを持って行くといいと思います。