シャウエンのバス停へ行くタクシーに乗り合わせたウクライナ人女性が丁度テトゥアンとアシラへ行くらしく、一緒に行動することになりました。
一人旅が一番楽だと思っていましたが、シャウエンで心細くなっていたので一緒に行く人ができて少し安心しました。
メディナの中のホステルを予約していたのですが、メディナの奥にあるため少し迷いました。
迷っているときに偶然ホステルの人が通りかかり案内してもらえました。
ここのホステルのスタッフの方がすごく親切で、こんなモロッコ人もいるのか!と驚きました。
遠出が面倒だったのでメディナで適当に買ってホステルに持ち帰って食べました。
ウクライナ人はシャウエンが大のお気に入りで「シャウエンにもっといたかった」と何度も言っていて、二度と行きたくないと思っていた私はちょっと複雑な気分でした。
翌朝少しテトゥアンの街を観光しました。
テトゥアンは元スペイン領だったのかして、フェスやシャウエンと違って人々がスペイン語を話します。
さらにイスラム教が国教のモロッコでは恐らく珍しい、キリスト教の教会を見かけました。
パティスリーでの朝食。
Feddan Park Tetouan公園からの眺め。白い鳩と称されるだけの事はあり、綺麗な眺めでした。
フェスやシャウエンで人がやたらと声を掛けてきたのと対照的にこの街ではあまり声を掛けられずのんびり観光できました。(強引な客引きがないというだけで「ニーハオ」「コニチワ」は通行人から言われます……)
それから迷いまくった挙句民営のバス乗り場でテトゥアンからアシラ(Asilah)へ行くバスを見つけ、そのバスでアシラーへ行くことに。
ホステルの人は「20ディルハムより高いはずはないから気を付けて」と言っていましたが、しっかり25ディルハム取られました。
この頃にはもう色々とどうでも良くなっていて、家に帰ることばかり考えていました。
ちなみにテトゥアンで泊まったホステルはDar Nqiba Hostelです。滞在中スタッフ二人に会いましたが二人とも本当に親切で感動しました。
一人はバスの時刻や観光場所のことを色々教えてくれました。
そして、ウクライナ人のスーツケースのキャスターが壊れていて、もう一人のスタッフがガムテープを買いに行ってそれで補強してくれたのですが、なんとガムテープのお金も請求しなかったんです!!
ストーカーした挙句チップを要求してきたり、10倍の値段を吹っ掛けてきたり、事あるごとにおつりをごまかすモロッコ人ばかり見てきたので、「あなたは本当にモロッコ人なの」と聞きたかったくらいです。
さすがに失礼だと思うので聞きませんでした。
それにしても親切なモロッコ人もいるんです。
外国人からいかにしてお金を巻き上げるかばかり考えていそうな人ばかりのモロッコでこんなに良い人でいられる人がいるということに感動でした。
私がもしもモロッコ人男性に生まれていたら多分日本人からお金を巻き上げていたと思うし、それがおかしいとも思わないような人間になっていそうな気がするので……。
そんなこんなで次の街、アシラーへ。