美女しか出てこない!けれどドイツ1悪趣味なテレビ番組”Germany's Next Topmodel”

2019/04/12

ただの日記

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私がドイツに来てから一番長時間視聴したテレビ番組が”Germany's Next Topmodel”、通称GNTMです。


以前住んでいたシェアハウスのみんなが観ていて、一緒に観始めたのをきっかけに時々観るようになりました。

ここ数年観ていなかったのですが今年久々に観て、改めて「ひどい番組だなぁ」と思ったので紹介します🌟

Germany's Next Topmodelの内容

ドイツ中からモデル志望の女の子の応募を募り、最初に数十人の女の子が審査に合格。

その子たちに番組で毎週ランウェイを歩かせたり、フォトシューティングをしたりして、その結果によってどんどん女の子たちを選別していく、というシンプルな内容。


女の子たちを審査するのはドイツ人のトップモデル、ハイディ・クルム。(女の子たちを見るときの完璧な笑顔が怖い)
(via imago/MediaPunch)

最初のエピソードで、集められた50人の女の子たちのうち半分くらいが一気に落とされ、回が進むにつれて落とされる人数が少なくなっていきます。


Top1に選ばれた子は賞金やCM出演権などがもらえ、さらにTop1になれなくても番組に出て勝ち進めば有名になれるためモデル志望でなくても申し込みはかなり多いようです。

毎週繰り広げられる闘い

競争なので当然と言えば当然なのかもしれませんが(?)、場外乱闘がかなり多いです。

通常は悪口を言ったりする程度なのですが、2019年はなんと物理的な暴力沙汰まであってさすがに唖然としました。


数週間女の子たちが数人~十数人一緒に過ごすので多少の喧嘩はあるでしょうし、ホテルなどでの生活はほとんどカメラに映らないのですが、「毎晩喧嘩の声が聞こえて眠れない」と訴えている子がいたりします……。


番組で映されるのは彼女たちが実際にモデルとしての仕事をしている場面とそのバックステージが主なのですが、カメラが回っているのに平気で悪口を言っている子がいたりとか、ヒステリー気味に喧嘩してたりとか……結構怖いです。


挙句に今年(2019年)はハイディが女の子たちを集めて「この中で一番モデルに不適格だと思う人はだれ?」と聞いて一人一人に答えさせる場面もあり、残酷すぎてビックリしました。

リアリティ番組をほぼ観ないのですが、リアリティ番組とはこういうものなのでしょうか?

*喧嘩ばかりしているわけではなく、シーズンによっては普通に友情を築いていてほのぼのとしたエピソードのこともあります。

毎年映される女性の裸

一応、胸などにはモザイクがかかるのですが、ゴールデンタイムと思えない光景が毎年あります。

男女一緒にサウナに入る国なので、今更裸なんてどうでもいいのかもしれませんが、ちょっと気になりますね……。

前観た時はせいぜい水着での撮影だったと思うのですが、今年は本当に素っ裸でした。裸でなぜか子犬を抱いて写真を撮っていた。(モデルの仕事にこんなのあるのか……一同驚愕)

完全に女性が見世物になっている番組なのですが、女性人権団体とかが何も言わず現代において平気で放映されているのがちょっとナゾです。

日本だと叩かれそうだけれど、ドイツだと一周回ってOKなのか?まあ出演者も自分の意思で出てるわけですしね。


今年はそれぞれ一人ずつステージでショーをするエピソードで、ほぼ強制的に裸みたいな恰好で踊らされた子がいて(ハイディがその子の演目をSiaのChandelierにした)、裸にしか見えない衣装のせいか観客はドン引き、番組の最後にハイディがその子に「あなたはもっとできたはず」と言い放ってその子を落とし、

「わたしはまだできます」「本当にダメなの?」と泣いているその子が可哀想すぎて、観ている方も後味が悪かったです。(ショーの出来がもっと明らかに悪い子は数人いたし、アンフェアだった)
CiaのChandelier。このPVでは不気味さを狙っているのかもしれませんが、ダンス素人の女の子がステージで同じことをして変な空気になるのは仕方ない😭

人間離れしたスタイル

応募条件の1つが身長170cm後半なので、出てくる女の子たちは大体みんな180cm前後です。そのうえハイヒールを履いたりするので、「んん?あそこに腰!?」となります。

とにかく足が長いんですねぇ。。。(この子は2019年の優勝最有力候補なのですが、ポテンシャルが高くてハイディにも気に入られているからか、他のモデルの一部にきつくあたられていてかわいそう)

(2019/05/28追記:この子優勝しました。が、モデル全員に嫌われるってやっぱり何かおかしいのかも、という気もしました。SNSでのモデル同士の殴り合いもヤバかった)


いつかのシーズンに出ていた子が「ハイディが思ったよりも小さかった」と言っていて驚きました。ハイディは身長176cm。確かにトップモデルとしては小柄なのかもしれませんが……。


さらに、応募時点で顔審査が入っているのかして、大体みんな綺麗です。

2018年のシーズンに出ていた子。性格がきつくて視聴者から若干叩かれ気味だった気がしますが、綺麗ですねぇ。

こちらは2015年に登場。アンジェリーナ・ジョリーになんとなく似てます。性格がすごく良いのが画面越しにも分かるほどで好きでした。2015年は友情エピソードが多かった覚えがあります。

ドイツ語の勉強にピッタリ(?)

© ProSieben/Martin Bauendahl

こちらは2019年の子。天然らしいプラチナブロンドの髪、白人の中でもひときわ白い肌、青い大きな目が印象的。

加えて大きなタトゥーが入っていたり鼻ピアスをしていたりと派手な見た目なのですが、喋るとすごく落ち着いていて控えめな性格のようで、そのギャップのためかネットでも割と評判が良かったです。

ハイディも気に入っているような気がしたのですが、思ったよりも早く脱落……。控えめ過ぎたのでしょうか?

この子の脱落が決まったとき一緒に泣いている子が多くて、カメラが回ってないところでもいい子なんだろうな~と思いました。

この子の特徴の1つがキュートな方言。ドイツでは日本よりも方言がバカにされがちな気がするのですが、方言を隠さず喋っていて好感が持てました。ちなみにローゼンハイム(バイエルン)出身だそうです。


登場する子たちが16~20半ばの若い子たちばかりなのと、ドイツ中から集まっているのでリスニングの練習にピッタリな番組だと思います。

(『クソ』と言わないと喋れないのか、というくらい頻繁に”S……”と言う人もいるので真似するのはやめておいた方が良いかもしれませんが……)


また、2019年のシーズンのキャッチコピーは”多様性”で、性転換した子がいたりとか、ドイツ語ネイティブでない子がいたりで例年よりも出てくる女の子もバラエティに富んでいた気がします。

さらにインスタグラムでのフォロワー数も評価の対象らしく、数年前のシーズンはそんなことなかったので時代を感じました。


というわけで以上、ドイツの変なTV Showの紹介でした。公式サイトで全編観られるので、気が向いたらぜひ観てみてください。「悪趣味な番組」と文句を言いつつもついつい観てしまうようになるかも……。

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