ドイツの大学の入学許可を得るとき、高校・大学の成績証明書etcに加えてドイツ語の能力を証明する必要があります。
どの大学でも求められるドイツ語資格はだいたい同じなのですが、そのドイツ語資格自体の難易度が違う気がするのでそのことについて書いて行こうと思います。
“Deutschen Sprachprüfung für den Hochschulzugang ausländischer Studienbewerber” (DSH)
大学が実施する語学試験、通称DSH。たいていどこの大学でも、大学に願書を提出するときにこの試験に参加するかどうかチェックする項目があります。
入学資格を満たしていて、この試験に合格すると晴れて大学入学が認められます。
得点率60%以下だとDSH1、得点率が60%~81%だとDSH2、82%以上得点でDSH3と認められます。DSH1だとドイツ語能力の証明としては不十分です。DSH2、DSH3あればドイツ語能力の証明になり、大抵の学部に入ることができます。
DSH3取ったので大手を振って言えるのですが、他二つの試験と比較して一番やさしい試験だと思います。
TestDaF
TestDafもDSH「読む、書く、聞く、話す」の4つが試験の内容となっています。
読解、作文、聴解、スピーキングそれぞれが3~5のどれかで評価されます。(3が悪くて5が良い)大学の入学許可を得るにはどのセクションでも4を取っている必要があります。
スピーキングのセクションは試験官と対面で話したりするわけではなく、パソコンを見ながら流れてくる音声を聞き、マイクに向かって話します。その録音されたものが後で評価されるらしく、少し変な感じがします。
わたしは読解4、作文4、聴解4、会話3でした……。だからというわけではありませんが、個人的にはDSHよりもTestDaFの方が難易度が高い気がします。
TestDafは時間勝負です。とにかくスピードが大事。
(こういうタイプのテスト、得意なはずだったんだけどなぁ……)
Goethe-Zertifikat C2
Goethe-Zertifikat C2。ゲーテのC2の試験に受かると大学入学が認められます。なぜかC1では認められません。
C2は一応ネイティブレベルということになっているし、わたしが実際受けたわけではないので断言はできませんが、聞く限り難易度はかなり高いようです。
時期的にこの試験を受けるしか後がない!みたいな場合を除きおススメできません。
どれを受けるべき?
わたしはDSHをおすすめします。
なぜかというとC2は難しすぎるし、TestDaFは不透明だからです。
周りの外国人からもTestDaFの評判はかなり悪いので……。
特に、中国人や韓国人のように熾烈な受験戦争でペーパーテストのノウハウを培ってきた学生が読解で3を取ると言うのがちょっと腑に落ちないんですよね……。
言うまでもないことですが、もし受ける場合は時間以内に解けるように問題処理能力を高めること、あのkomischなスピーキングテストの練習をしっかりして本番焦らないように気を付けましょう。
また、この記事は私が通っている大学の入学資格をベースに書いています。
大学によってはTestDaFで3の項目が一つあってもOK、などの例外があったり、逆に文学部や哲学を専攻したい場合はDSH3が必須だったりするので受ける大学の募集要項を確認してみてください。