著者の本に対する姿勢がカッコイイ。
私は高校生のころまで文字通り”本の虫”だったんだけど、大学受験をきっかけに本を読まなくなり、大学受験が終わっても本をほとんど読むことがなくなった。
それがずっと悲しいような後ろめたいような気持ちで自分の中にあった。
本が読みたい。
ただ、数年のうちにネット中毒がかなり悪化していていざ読みだすとなんだか落ち着かない。10分ごとにネットを開きたくなる。こんな状況でますます読書から遠ざかり、現実逃避のためにネットにのめり込む悪循環。
以前は一日2,3冊読むことすらあったのに、今は1冊読み終わるのに何週間も掛かったり挙句に読み終わらなかったりする。そんな自分がイヤだったし、理解できなかった。
たまに読む本はと言うと、「ネット中毒をやめる」とか「習慣を形作る」とかそういうテーマで書かれた心理学系の洋書ばかり……。
ここ数年で読んだ小説で記憶に残っているのはカズオ・イシグロの本2冊くらい。(さすがにもうちょっと読んでるんだけど、集中力皆無の状態で読んでいてあまり思い出せない)
そんなこんなで読書を諦めかけていたんだけれど、
『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』を読んで、やっぱりもったいないなと思った。もったいない。脳ミソを取り戻したい、、読書を楽しみたい。
具体的に”1万冊を血肉にした方法”が書かれているわけではなく、要約すると”本と向き合って、作者と対話するつもりで、真剣に本を読む”という感じのことが書かれていたけれど
これって私が本当に必要なことだと思った。
文中におススメの本が出てきて、最後にその一覧が並べられてるんだけれど、気になるものから読んでいきたいと思う。