寒そうなフィンランドの街で小さな美術商を営むオラヴィ。あまり絵は売れず、店を畳んで引退することも考えている。
オラヴィ |
そんなある日、疎遠だった娘から孫、オットーの職業体験の世話をして欲しいと半ば強引に押し付けられる。はじめはやる気のなかった孫だったが、オラヴィとも徐々に打ち解けていく。
ある日、競売にかけられる予定の作品を見ていたオラヴィは1枚の肖像画に惹きつけられる。絵には画家の署名がなく、誰が描いたものかは分からない。オラヴィは画家・レーピンの絵ではないかと考え、オットーと一緒にその絵を調べ始める……。
オットー |
寒そうなフィンランドの景色が、オラヴィの心象風景のようでした。ただの引退間際の画商の話にこんなにハラハラするとは……。途中は心の中で応援しながら見ていました。後、オットーが反抗期っぽいのに素直で可愛かったです。お爺ちゃんより商才がありそう。
絵画は描いた人だけでなく、それが世に出るまでに色々な人の手を経ているんだなと改めて思いました。現実は大抵の場合もっと淡々としているのかもしれませんが、美術館に行ったら思い出しそうな映画です。